牛乳にはどんな種類があるの?
市販されている牛乳類は[種類別]に分類され、使用原材料からみると次のようになります。
生乳 | 牛から搾ったままの乳 |
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牛乳 | 成分無調整で、水などを加えることは法令で一切禁じられています。 |
成分調整牛乳 | 生乳から水分、乳脂肪分、ミネラルなど乳成分の一部を除去し、成分を調整したもの。 |
低脂肪乳 | 生乳から乳脂肪分を除去し、低脂肪(0.5%以上1.5%以下)にしたもの。 |
無脂肪牛乳 | 生乳から乳脂肪分を除去し、無脂肪(0.5%未満)にしたもの。 |
牛乳にはどのような栄養があるの?
牛乳には、たんぱく質、脂質、炭水化物、カルシウム、ビタミンA・B2などが、バランスよく含まれています。
たんぱく質 | 必須アミノ酸をバランスよく含んでいる良質のたんぱく質です。 |
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カルシウム | 牛乳中のカルシウムはたんぱく質や乳糖の作用で、大変吸収がよいのです。 |
ビタミンA | 皮膚や粘膜を健康に保ち、風邪などの病気に対する抵抗力を強めます。 |
ビタミンB2 | 体の働きを調節します。特に成長期には必要なビタミンです。 |
牛乳に表示してある無脂乳固形分って何?
牛乳中の水分と乳脂肪分以外のもの。
たんぱく質、炭水化物、ミネラル、ビタミンなどをいいます。
コーヒーや砂糖を入れたり、温めると、
牛乳のカルシウムは壊れてしまうの?
いいえ、カルシウムが壊れたり、吸収が悪くなることはありません。
また、カルシウム以外のたんぱく質、ビタミンA・B2などの栄養素も損なわれることはありません。
低脂肪タイプのものは普通の牛乳より栄養が少ないの?
牛乳よりエネルギーは少ないですが、
たんぱく質やカルシウムなどの無脂乳固形分は、牛乳と同じかそれ以上含まれます。
容器に「低脂肪」 と表示してあるものには、低脂肪牛乳、加工乳、乳飲料などがあります。
低温殺菌牛乳がよいって本当?
どのような殺菌方法でも、牛乳の栄養には差がありません。
市販されている牛乳の9割以上は超高温瞬間殺菌(120〜130℃、2〜3秒間)ですが、それにより、たんぱく質やカルシウムなどの栄養が減ってしまうことも、吸収が悪くなってしまうこともありません。
超高温瞬間殺菌によって一部のたんぱく質は変性しますが、これは生卵をゆで卵にするのと同じことなので、たんぱく質の状態は変わっても栄養は変わらないのです。
殺菌温度が高いほど殺菌効果がよくなりますので、超高温瞬間殺菌の方が低温殺菌よりも日もちします。
3.8牛乳の“3.8”とはどういう意味?
乳脂肪の割合を示したもので、 3.8%以上含まれていることを表しています。
牛乳の賞味期限って?
「賞味期限」とは、10℃以下で冷蔵保存(常温保存可能品は常温保存)した場合の未開封の状態で、
安心しておいしく飲める期限の目安です。
開封すると「賞味期限」の日付は無効です。期限にかかわらず、なるべく早く飲んでください。
このような状態の牛乳は飲まないでください | |
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見た目 | 分離したり、ぶつぶつができている |
におい | 普段と違うにおいがする |
味 | 酸味や苦味がある |
その他 | 鍋で沸騰させると、モロモロに固まったり、分離する |